皆様はジルオールというコンシューマーゲームをご存知でしょうか?
最初に発売されたのが1999年。
プレイステーションで発売されました。
次に容量の関係で削られたシナリオやイベント等を追加して、もうほとんど新作じゃね?的な顔をして「ジルオール インフィニット」として2005年にプレイステーション2でリメイク。
その後もPSPで更にリメイクされたりと何かとプレイヤーにもコーエー(現コーエーテクモ)にも愛されて来た本作。
実は私もインフィニット発売当初めたくそハマりましてね…
インフィニットを10周ぐらいしてから無印も買ってプレイする程でした。
そんなジルオール、戦闘こそすぐに飽きちゃうという欠点があるものの、フリーシナリオという自由度の高さ、末弥純先生が描くキャラ達の外面の良さと、イベントや台詞からくる内面の魅力、秀逸なBGMなど先述した通り多くのプレイヤーを虜にする魅力的なゲームなのですよ。
その中でも特に一番好きなのがロストールという大国を実質動かしている王妃エリス。
ゲーム1、いえ、フィクションの中のお母さんキャラで1番好きと言っても過言ではない程ハマったのがこのエリス王妃でした。
どれほど好きかというと、インフィニットからは必ず死ぬようになってしまった仕様に未だ納得できていないくらいには好きです。
無印では生きてるじゃないですか〜〜〜・゚.(´Д`)・゚.
なんで!
インフィニットからは!
必ず死ぬようになったんですか!
エリス様の事を考えると未だにセルモノーを殴り飛ばしたくなるんですよね…
後、ティアナも平手打ちしたい。
家族想いなエリス様には本当に申し訳ないんですが、10周した内アトレイアが闇落ちしたの1回ぐらいだと思うぐらいにティアナにはほぼ毎回闇落ちしてもらったり…何もかも懐かしい( ゚-゚)
その集中力の高さから裁縫、料理、織物等を習得していった良いとこの娘さんなんですよ、エリス様は。
侍女としか話した事のない箱入り娘が軍を動かし調略に長け、大陸一の毒物の知識を得るようになった背景には、誰よりも家族を想う気持ちがあった…
エリス様の悲劇は人を思い遣れる情の深さに、集中力の高さも合わさっていた事なのかもしれません。
集中力だけならそれこそ「ファーロスの女狐」であれたろうに、彼女には身の回りの人間を見捨てる事が出来ない情があった。
だからこそ部下達は彼女に付いていったのでしょうが、肝心の家族からは疎まれるようになり、最期には…
あ゛〜やっぱりエリス様、好きです。
ジルオールにはエリス様以外にも好きなキャラがたくさんいますが、ゾフォルも好きなんですよね。
あれだけ自由度の高いゲームだけど仲間にならないし、それどころかいずれ倒さなければならない敵なのだけれど、序盤で助けると一般人のおじいちゃんみたいな気さくな感じで話が出来るのは、悪役の描き方としては上手いと思いました。
予言が出来る、それも不吉なもの限定という神の嫌がらせとしか思えない能力のせいで母に捨てられたなんて重い話を序盤で話してくれた気さくなおじいちゃんが、話が進むにつれてどえらい悪役として登場するわけですよ。
そして結局プレイヤーに討たれると。
この時のプレイヤーの気持ちといったらもう…なんでこんな事になっちゃったんだ…Orzってしばらく机に突っ伏しました。
当時は相当落ち込みましたが、時間が経つにつれゾフォルの悪役としての描き方はめたくそ上手いのだと気付きましたね。
ただ討たれるだけが悪役の役割ではないのだと気付かせてくれたのがゾフォルでした。
ゾフォルは更に裏設定でプレイヤーを落ち込ませてくれるんですよ。
自分を取り立ててくれた皇帝とその妻を愛していたのに予言を防ぐ事が出来なかった。
それ故に2人を蘇らせようとして闇の円卓騎士をも蘇らせてしまった事なんかがエンサイクロペディアに載ったわけですよ。
しかし同情こそ出来るけど、ゾフォルがやった事はただの外道なわけで。
少なくともゾフォルのせいでネメア、シャローム、ベルゼーヴァ、ザギヴの人生がめちゃくちゃにされたのは事実。
ただこんな外道がいかにして外道になったのかを序盤でプレイヤーに示すのはやっぱり上手いと思いましたね。
悪役から入る物語はありますし、むしろ主人公が悪役みたいなのもありますが、あの演出あってからの無限のソウルの持ち主ですら救えない魂である事を突き付けられるのはグっとキました。
後はジルオール1のツンデレキャラ、クリュセイスも好きですね〜
クリュセイスについてはまた今度語りたいと思います。