最終巻となるかはまだ未定なようですが、三浦先生が描いたベルセルクとしては最後となる41巻。
こちらの特装版の方を購入しましたので記事にします。
特装版はコミックの裏にキャンバスアートを付けたものでして、キャンバスアートのサイズはB5変形らしいです。
絵は大ベルセルク展のキービジュアル。
ちなみに大ベルセルク展の記事も上げておりますのでそちらも良ければご覧ください。
三浦先生の絵は1つ1つが飾れるレベルのクオリティなので、こちらも我が家の壁に戦闘力を添えてくれております。
ドラマCDは未聴なので後日改めて記事にしたいと思います。
41巻は358話「帝国の黎明」〜364話「朝露の涙」まで収録。
キャスカが戻って来た前巻からイシドロとパックのギャグパートなど、とてもダークファンタジー界のトラウマ「蝕」を生み出したマンガとは思えぬほのぼの島暮らしを繰り広げておりますが、そこはやはりベルセルク。
ガッツを見ると恐ろしい影に遮られて蝕を思い出してしまうキャスカ、髑髏の騎士がかつて経験した蝕などダークな部分もしっかり描かれております。
というか今巻も結構話が進んでいて、というより今までの謎が解明されつつある巻で、原作者が関わった最後の巻というのを除いてもベルセルクファンなら買いだと思います。
髑髏の騎士が覇王ガイゼリックである可能性が高まった事、髑髏の騎士には想い人が居り、その想い人の墓が妖精島にある事。
一番びっくりしたのはその想い人「桜の姫巫女」が妖精島の主ダナンに酷似している事でした。
ガッツが狂戦士の甲冑を通して見た髑髏の騎士が経験した蝕。
髑髏の騎士の腕の中で力尽きる女性が多分「桜の姫巫女」なのだと思いますが、甲冑に飲まれそうになるガッツを救う時に甲冑の記憶に触れたシールケも「ダナンに生き写し」だと言っておりました。
ダナンが「桜の姫巫女」と同一人物なのか、それとも双子などの別人なのか、それはもう明かされる事はありませんが、これはかなり気になる情報でした。
そしてシールケの師匠フローラの過去。
フローラはかつて「桜の姫巫女」に仕える巫女の1人だったそうで。
桜の姫巫女と覇王を慕う気持ちが強すぎた故に、髑髏の騎士が経験した蝕の後、「禁忌」を犯して島を追放されたのだそうです。
もしかしたらその「禁忌」と、桜の姫巫女と妖精王ダナンが生き写しである事が何か関係しているのかもしれませんね。
髑髏の騎士が経験した蝕の記憶の中で当時のゴッドハンドが写し出されるのですが、ボイド以外は見ない顔でテンション上がりました。
たしかゴッドハンドは216年周期で生まれるんでしたっけ。
髑髏の騎士が経験した蝕が1000年前として、4〜5人は変わってるって事ですもんね。
そして最大の謎解明。
謎解明というより読者としては答え合わせと言いますか。
月下の少年は妖精王ダナンではなく、やはりガッツとキャスカの子であり、その子を利用して受肉したグリフィスでもあった、という所で41巻が終わりました…
最後のページで涙を流しながら現れたグリフィスで終わり…
こ こ で !!!???
と思わず叫んでしまいましたが、よくよく考えたらすごいですよね。
要はグリフィスはガッツとキャスカの子に振り回されているんですよ。
受肉の為に利用したに過ぎなかった子供に、満月の夜になる度に振り回されるグリフィス。
今や敵なしのグリフィスさんが、蝕を起こしてしまった最大の原因となった男の子供に振り回されるとか、これこそが「因果律」って事なのかなと思いました。
いや〜もう、すごい、すごい気になる所で終わりました41巻…
でもベルセルクファンには是非読んで欲しい巻でもありました。