貴腐人の感想と日常

キャラクターを性別問わずカップルにするのが好きな人間による作品感想がメインのブログです。 作品感想以外のことも記事にします。

ガンツ語り2

YouTube見てたらこんな動画を発見しまして。

youtu.be

これまんまガンツにも当てはまりますよね。

2巻21話で西も言っていた通り、死ぬ前のデータがガンツ部屋にコピーされて戦わされている。

そしてミッションで怪我を負ったけれど終わった時点でまだ息のある者は怪我をする前のデータが部屋に転送される。

だから田中星人戦で部屋に帰った計ちゃんはボスを殺した事を覚えていなかった。

厳密には「覚えていない」のではなく「知らない」んですよね。

ボスに左肩を傷付けられる前の計ちゃんのデータが部屋に転送されているわけですから。

 そう考えると鈴木さんに再生された加藤は千手を殺した加藤ではないという事になる。

最期に歩くんが1人でも強く生きて幸せになりますようにと祈った加藤とはもう2度と会えないのですよ。

だから私はガンツの100点メニューの3番の項は「生き返らせる」とは言わずに「再生させる」と表現した方がいいんじゃないかなと思うのです。


これらの事を理解してからガンツを読むと結構なホラー漫画に思えてくるから不思議です。

記憶や指紋も全く一緒の一卵性双生児を無限に作り出せる技術を用いて異星人と戦う為に招集され続けているわけですからね。


さてここからはこれまで語って来なかったキャラについて語っていこうと思います。

【レイカ

タエちゃんには非常に申し訳ないのですが、私の中でのガンツのヒロインはレイカなんですよね〜。

ガンツはヒロインが複数居ますが、それを承知の上で敢えてもう1回言います。

ガンツのヒロインはレイカです( • ̀ω•́ )キリッ✧

だからレイカが死んだ時は計ちゃんと一緒に泣きましたね。

再生されてすぐ死んだ時も計ちゃんと一緒に切りかかりたかったです。

イカの何が良いかって、初ミッション時から自ら戦おうとしていた事なんですよ。

スーツがオシャレ…もといオシャカになっていたので後方に下げられましたが、それまで多分アイドル業しかした事なかった女の子があんな生き死にの世界に突然放り込まれて戦う意志を見せた時点で私はレイカのファンになったのです。

もちろんこれは計ちゃんの「生きる力」に影響されての事だと理解しています。

しかしその場には稲葉や大谷一家、大山美紀なども居たのですよ。

これらの人達は叫ぶだけか立ち尽くすだけだったのに、レイカは計ちゃんの生きる力に影響されて立ち向かおうとした。

もちろん影響されたのはレイカだけではなく鈴木のおっちゃん等も居ましたが、女性で影響されたのはレイカだけだったのではないでしょうか。

だからか作中で唯一100点を2回獲得している女性キャラになったんですよね。

オニ星人編で1人でその場にいる星人を皆殺しにしたり、捕らわれた稲葉を無傷で救い出したり、活躍がとにかくヤバいのですよこのアイドルさん。

後は何と言っても怪我人の対応が完璧なのも素晴らしいですね。

大阪編で四肢をもがれた鈴木さんを即座に抱えたり、カタストロフィで強制転送された宇宙船内の戦いで右腕をもがれた桜井の止血をしたり……私も止血されたい。

もちろん褒める所ばかりではありません。

イカと言えばやっぱり2人目の計ちゃんを生み出してしまった事ですよね…

2人目の計ちゃんからしたらそりゃあ溜まったもんじゃない。

食い扶持も住む場所も全てレイカに依存するしかないのですから。

イカに飽きられたら終わり。

戸籍もなくどうやって働いていけばいいのかって話ですよ。

まぁ1人目計ちゃんと加藤に相談すれば何とかなりそうですが、それでも一生となると難しい。

だけどこれ、もうすぐカタストロフィが起こるという環境がそうさせた所もあるんですよね…

現に大阪編では「玄野クンを再生させても振り向いてくれない。このまま諦められたら」と思っている。

それが加藤によって計ちゃんは再生され、更にそこへもうすぐ世界が終わると聞かされる。

2人目の計ちゃんにレイカは「もうすぐこの世界が終わってしまうならどうしても玄野クンと一緒に居たかった」と言っている事からも、カタストロフィさえなければここまではしなかったと思うのですよ。

してはいけない事ではあるのですが、私はそこまで責められないんですよね、レイカの事。

もちろん2人目の計ちゃんに責め続ける権利はあると思っています。

しかしその肝心の2人目の計ちゃんが「君に生み出されて良かった」と言っているのでもういいんじゃないかなと思うのです。

まぁこれはタエちゃんからの愛情を失った計ちゃんの刷り込みみたいなものと言えますが。

それを踏まえても、生み出された本人が「愛してる」と言っているならそれでいいと私は思うのです。