貴腐人の感想と日常

キャラクターを性別問わずカップルにするのが好きな人間による作品感想がメインのブログです。 作品感想以外のことも記事にします。

傾国の仕立て屋ローズ・ベルタン6巻

ルイ15世崩御、デュ・バリー夫人との別れ、遂に果たされた王妃との謁見など、怒涛のイベント目白押しでこの調子で後20年分描いてくださるのかと思うとオラワクワクすっど!状態です。


相変わらず話の間の雑談は勉強になりました。

本国フランスではデュバリー夫人の方が人気だとか、ポンヌフ橋に橋は要らないとか、あの雑談コーナーだけで本作れそうです。


本編も勉強になります。

ルイ15世やデュバリー夫人の台詞からフランス語では別れの挨拶に種類がある事を知れましたし。

それをベルタンとの別れの演出に持っていける仁月先生マジ半端ないです。

ベルタンとデュバリー夫人の別れのシーン、ベルタンのああいった所が庶民でありながら20年も王妃の側に仕える事が出来た所以なのかもしれないなと思いました。

もちろん一番の理由は「モード商としての努力や才能」でしょうが。

デュバリー夫人とベルタンがヴェルサイユでキャッキャウフフしている所も見たかったですが、ここはまぁ仕方ない所で。


悲願のヴェルサイユ入りを果たしたベルタンなのですが、1読者としてはそれより1話前の29話に心奪われていたり。

しかし作者もツイッターで「これがやりたかった」とおっしゃっていて安心しました。

タラシのレオナールが「一番大切な人の名前は照れて呼べない」とかギャップ萌で死ぬかと思いましたよね。

フランソワ君gj(๑  •̀ ㅂ •́ )و✧

その情報を得て今度こそ素直に「今日くらいは名前で呼んで」と言えるようになったベルタンよ(  ´^`° )ウッ

1巻のベルタンなら無理だったろうなぁ( ´-` )

タラシが言う「綺麗だよ」なのに素直に受け入れられる程には2人は両想いなんですよ。

なのにレオナールは別の人を娶っているという事実。

18世紀なら仕方ないんだけど、2人のやり取りはそれぐらい相思相愛です。