テアトル梅田で「素晴らしき、きのこの世界」という映画を見に行って来ました。
きのこのドキュメンタリー映画という事で、アメリカの菌類学者であるポール・スタメッツさんを主演?に話は進められます。
なんでも彼は元々木こりだったそうなのですが、ある日摂取したマジックマッシュルームで長年のコンプレックスだった吃音が治ったとかで、以後菌類の魅力を世に広める為の活動をしているとか。
ご母堂様が乳がんのステージ4を宣告された時はカワラタケというキノコと抗癌剤で治療して今もご健在だという話もされておりました。
面白いのがパンフレットに寄稿された本作の字幕監修で国立科学博物館の保坂健太郎さんと、作中でヤマブシタケの抗認知症物質の発見者として名前が出される静岡大学の教授で天然物化学者の河岸洋和さんは両者共に本作を科学的には少し怪しいとして見ている所です。
河岸さんに至ってはポール・スタメッツはサプリメントの製造販売業者だから眉唾ものだともおっしゃっていたり、ドキュメンタリーだからと真正面から素直に情報を受け取っていいものでもなさそうな雰囲気の映画でした。
特に作中マジックマッシュルームの原因物質であるシロシビンを肯定的に描いておられるのですが、河岸さんもおっしゃっておられるように日本でのマジックマッシュルームの扱いは麻薬であり、所持する事は禁じられているので日本人としては何とも言えない気持ちで本作を見る事になりました。
菌類の可能性を世に知らしめる為の映画としては色々と残念な所があったな〜というのが素直な感想です。
とはいえ見終わった後にパンフレットを買うぐらいには記憶に残しておきたいと思った映画だったのも事実なのですが。
おまけ。
パンフレットの最後のページがまさかのHOKUO。
いや、まさかじゃないですね。
納得の1ページと言った感じですね。
おまけのおまけ。
テアトル梅田が入っているビルには1階〜6階までロフトが入っておるのですが、そこの1階で私が行った時たまたま「抱かれたい男1位に脅されています。」のイベントをやっておりまして、BLもここまで一般的になったか〜と感慨深く撮ってみました。
「好きなものは好きだからしょうがない!!」とか「学園ヘヴン」など昔からアニメ化はされていましたが、商業BLの存在すら知らないであろう人の目にも止まるような場所でも大々的にイベントを行える世の中になったんだな〜と、商業BL歴○十年の人間は思いました。