川上とも子さんが亡くなってからもうすぐ10年経つんだな〜と川上とも子さん出演のアニメをぼちぼち見てたらヒカルの碁に再燃致しました。
アニメは北斗杯やってないんですね。
なら久しぶりに原作読むか〜と電子書籍をポチったら、ほった先生のエピソードがカットされててびっくりしました。
やはり古い作品の電子書籍は何がしか省かれているものなのですね。
ということで休みの日に一気読みしてみたのですが、ヒカルを見てたら葬送のフリーレンのフリーレンを思い出しました。
人は失ってみないと大切な人(佐為やヒンメル)がいつか必ずいなくなるということに気付けない。
フリーレンはエルフですが。
佐為はもうすぐ消えることを知らせてくれていたし、フリーレンは人の寿命の短さを理解していたんですよね。
それでも失うまで気付けなかった、ヒカルもフリーレンも。
佐為が消える前、佐為はヒカルに「ヒカルなんかまだ私に勝てないのにっ」って言ったんですね。
「『まだ』勝てない」と言った。
言わざるを得ない強さを、いずれは追い抜かされるであろう強さをヒカルが身につけたことを、佐為は見てきたんだなと思うと切ない。
弟子の強さを目の当たりにして、でも自分には時間がなくて、それがわかるから弟子のちょっとしたミスも許容出来なくなってしまっている佐為が切ないです。
それと同時に「ヒカルなんか〜」って言う佐為がちょっと可愛いと思ってしまいましたすみません。
ほった先生が確か最終巻だかに小畑先生からもらったキャラ絵にコメントをつけてらして、そこにヒカルにとって佐為は師匠であり兄でありペット的なことを書いてらしたの思い出しました。
この可愛らしさではペットも入りますね。
佐為を探している時のヒカルが虎次郎に嫉妬しているのも可愛いです。
佐為はヒカルとも離れ難いと思っていたと知ったら喜ぶでしょうね。
そういえば19巻からの登場人物紹介に佐為がいなくなってるんですよね…
ヒカルと共に佐為を見てきた読者としてあれは精神にキました。
死んだ後も見守ってる系のキャラに弱いもんで、佐為が子供の日に成仏した後にヒカルの夢にまで出てきてヒカルの話を笑顔で聞いて、最後に扇子を渡してくれるの何度見ても泣きます。
佐為はもっと碁が打ちたいと思っていた。
永遠の時間が欲しい、ヒカルと別れたくないとも。
そんな佐為が最後は楽しかったと言って消えて、また会いにきてくれた。
それだけでもう師弟愛万歳です\(^o^)/
まぁもちろんヒカルの願望(佐為に会いたい)が夢に現れただけかもしれませんが、それでも泣きます。
フィクションものによくある夢から覚めたら夢であったはずなのに手には何故か扇子が…!という展開ではなく、夢から覚めたヒカルの手に扇子はなくて、でもヒカルはその夢を見た後に扇子を買うって言うのがね。
その買った扇子を対局中ずっと持ってるのももう…
ヒカルは一応森下門下生だけど表向きははっきりとした師匠がいないことになってるのも堪りません。
佐為がいなくなった後のヒカルはマジ未亡人です。
というかヒカルの扇子を「カッコつけで持ち始めたわけじゃない」「何がしかの決意の表れ」と見抜く森下先生すごくないですか?
さすがヒカルが所属する研究会の長。
ただものではない。
ヒカルが実力差がある高永夏に負けたとはいえ半目差まで追い詰めた理由が、高永夏が本因坊秀策を愚弄したと思ったからというこの、お前どんだけ師匠が好きやねん的な。
佐為がいた頃はそれほど興味を見せなかった本因坊秀策に執着するようになるのもめっちゃ未亡人ですよね。
ヒカルって頭で考えるより先に口に出しちゃうタイプだと思うんですが、そんな子が職業にするぐらいの人生を掛けた囲碁という遊戯の師匠のことを口にしない、出来ないというのも未亡人ポイント高いです。
未亡人ポイントと言えば門脇さんと再戦した時のヒカルもポイント高いですね。
「俺もそう思う」という台詞はもちろん、それまでの見えない顔のことを考えると胸が締め付けられます。
ヒカルはこれからインタビューされることも多くなるかと思いますが、その時に囲碁を始めた理由とかなんて答えるんでしょうね。
囲碁をする理由は189局で語られますが、きっかけ的なことを今後聞かれそう。
塔矢と違ってヒカルの周りに囲碁をやっている人はおじいちゃんぐらいしかいませんし、おじいちゃんは趣味ですし。
まぁでも理由としては妥当ですかね。
じいちゃんが趣味で囲碁をやってて対局する内に的な?
バナナフィッシュ光の庭の英二とか、テラフォーマーズの小吉さんとか、未亡人キャラは何故にこんなに魅力的なのか。
佐為がいなくなった後のヒカルについては一生語れそうなのでここら辺で終わりにします。
アキヒカもいつか語りたいですね。