貴腐人の感想と日常

キャラクターを性別問わずカップルにするのが好きな人間による作品感想がメインのブログです。 作品感想以外のことも記事にします。

葬送のフリーレン59話

今回の前号までのあらすじはメガネ君でしたw

このマンガのもう1つの楽しみ方があらすじにあるってのがまたいいですね。


今回は1級魔法使いへ与えられる特権「なんでも望む魔法を1つ与える」をゼーリエから貰うまでのお話。

扉絵のどちらが年上かわからないフリーレンとフェルンが素敵です。

年の差は少なくとも1000年以上はあるはずですが、フェルンが完全にお母さん。


オイサーストで買い物中ラオフェンと偶然買う物が被ったフェルン。

そんな成り行きからフェルン、シュタルク、デンケン、ラオフェンでお茶することに。

相変わらずおじいちゃん感を全開にお菓子を勧めてくるデンケン。

どうやらシュタルクとフェルンにも奢ってくれるようです。

遠慮する2人に金の使い道はないからと、子も孫もいないこと、体の弱かった妻に先立たれたことなどを話してくれます。

そして魔法が楽しいものだと思い出せたとフリーレンに伝えてくれとフェルンに言います。

自分で伝えた方がフリーレン様は喜ぶと返すフェルン。


ほんっとこのおじいちゃんは人が良い。

同じく妻に先立たれた4巻33話のフォル爺と気が合いそうです。

まぁフォル爺の方は多分寿命でしょうが。


一方その頃フリーレンは魔導書を買い漁っていました。

そんなフリーレンの目の前で籠から荷を落としてしまう老婆。

そこへヴィアベルがやってきて「ババア」と口悪く声を掛けながら荷を魔法で元に戻してくれます。

このマンガのキャラ達は口は悪いのに善行ばかり行ったり、口は悪いのに謝るべき所では素直に謝ったり、結局は弟子の言う通りにしたりとツンデレが多いですが、ヴィアベルはその最たるキャラですね。


そのヴィアベル、フリーレンの隣りに座り「あれを無視はねえだろ」話し掛けてきます。

少しは悩んだと答えるフリーレンに勇者ヒンメルの仲間なら…と自分の故郷でのことを話してくれるヴィアベル

ヴィアベル自身は勇者ヒンメルの冒険譚の方にワクワクする少年期を過ごしたようですが、故郷の老人達は荷を運んでくれたことや商人の護衛など、ヴィアベルからしたらつまらないことの方をよく語ってくれたそうです。

ヒンメルが亡くなり魔族の残党が村を襲うようになって初めてその老人達の話の意味がわかったとか。

ヴィアベルをここまで連れて来たのは勇者ヒンメルのくだらない冒険譚だったとフリーレンに語ります。

そんな2人を少し離れたところから見るシャルフとエーレ。

結局ヴィアベルはシャルフとエーレと共に帰ることになったようです。

この第8パーティーは死ぬまで一緒に冒険やってて欲しい願望がより一層深まりました。

ヴィアベルの職を考えると無理なことはわかるのですが、それでも何かしらにつけ集まって欲しいキャラ達ですね。


ヒンメルに直接会ったことはないであろうヴィアベルからの、ヒンメルから受けた影響についての話を聞いたフリーレンは、過去にアイゼンからの問いに対して「小さな人助けをしても世界は変わらない。でも僕は目の前で困っている人を見捨てるつもりはないよ」と答えたヒンメルの言葉を思い出します。

シャルフとエーレと話すヴィアベルを見ながら「大丈夫だよヒンメル。世界はちゃんと変わっている」と呟くフリーレン。

このシーン、フリーレン完全に未亡人っぽくないですか。

扉絵で弟子に口を拭いてもらっていたキャラと同一とは思えない儚さが漂ってるんですけど。

ヒンメルは死んだ後も多くの人に影響を及ぼすほどの人でしたからね。

そんな人と10年も一緒に居たらこうもなりますか。

特にフリーレンはヒンメルから特別な想いを抱かれていたわけですし…

オレオールでもし本物のヒンメルと再会できたら、想いだけでも成就して欲しいと思うのはダメでしょうか。

その後がめっちゃ切なくなることは百も承知です…

それでもなんとか、ヒンメルのフリーレンへの気持ちを昇華させて欲しいなと今回の話で思いました。


宿屋に戻ったフリーレンはフェルンから今夜「特権」の授与があること、同伴者がいてもいいことを伝えられます。

シュタルクとフリーレンも共に特権授与の場に行くことになる=ゼーリエにもう一度会うことになったことでめちゃくちゃわかりやすく嫌そうな顔をするフリーレンで以下次号!

このめちゃくちゃわかりやすく嫌そうな顔をするフリーレンも、1ページ前の未亡人感を漂わせていたキャラとは思えないw

フリーレンはキャラ紹介でもクールだのなんだのと書かれていますが、この作品の中でも結構な表情の豊かさを持っていますなぁ。