貴腐人の感想と日常

キャラクターを性別問わずカップルにするのが好きな人間による作品感想がメインのブログです。 作品感想以外のことも記事にします。

傾国の仕立て屋ローズ・ベルタン7

パジェル様表紙の7巻感想いってみたいと思います〜!
最初見た時はパジェル様が表紙になるほど巻数重ねて来たんだな〜としみじみしていましたが…。゚( ゚இωஇ゚)゚。

31針目の「流行が王妃様に従うのです!!!」という言葉。
6巻27針目の「オー・ヴォワール!!マダム・デュ・バリー!!」もそうでしたが、ベルタンが様々な人の助力や信頼を得れるのはこういう所なんでしょうね。
今生の別れには再会の別れを、自信のない王妃には最高の自信を与えれる人だから平民出ながら王妃付きになれたのだろうなと思いました。

32針目、7巻最大の衝撃…
今巻は35針目まで収録されておるのですが、35針目でもベルタンは師を死へ追いやってしまった事を気に病んでいて、フィリドール様が言っていた「彼女もう立ち止まれないわよ」がリフレインされました…
そう言えばレオナールも師匠が亡くなった後から「少し変わった」と5巻で弟に指摘されてましたね。
やはりこの2人…似た者夫婦なのでは(˙˘˙*)?

師を土にして芽吹いたベルタンが革命後にどうなるのか…ベルタンもまた弟子の土となっていくのか…最後まで見届けられますように!

雑学46の喪服の話は日本にも通じるものがありますね。
日本ではそれほど自由ではありませんでしたが、確か戦前ぐらいまでは喪服と言えば白だったんですよね。
それが戦中あまりにも人が死んで喪服を着る機会が多くなり、白では汚れが目立つと黒になったとか。

33針目、欧州で入浴文化がそれ程なかったのはそんな理由が!
これ現代の「風邪ひいた時にお風呂に入るか否か問題」に似てますね。
お国柄が出る。
入浴文化がなかったとはいえ雑学47を読む限り清潔さを保つ努力はなされていたようで、確かに現代日本の基準で当時を語るのはダメですね。

デュ・バリー夫人キタ(°∀°)
ファージョンが遠慮しようとしている中ですかさずデュ・バリー夫人の解放を願い出るベルタン…百合では(*ÒωÓ*)
この物語にデュ・バリー夫人は欠かせませんよね!

34針目の王妃様、モード商や髪結い、香水商は「やり過ぎ」と思っているのに王妃様自身は気に入ってて可愛いです(*´꒳`*)

ゴシップに晒され始める王妃様とは反対に、デュ・バリー夫人は「愛される天才」を発揮して修道女や修道院長の心を掴んでいて笑いましたw
ホント逞しいというか、この人なら地球外生命体とかでも仲良くなれそうです。

ベルタンの「パジェル様のためにも…」がもう既に辛い(>_<)
いつもの「仕事しよ」が何だか呪いのように聞こえて来ます。
レオナールの顔も辛そうで…師を失った同士として気持ちがわかるんでしょうね。

雑学48、このマンガの雑学は雑学ではなくもはや勉強とすべきだと思うぐらいには内容が濃いのですが、欧州のハイブランドコスメの看板商品が香水である事の理由にも歴史的な流れがあるんですね〜
メイクアップアーティストはホントについ最近の職業なのだと。

35針目、いよいよ戴冠式!なのですが、ベルタンがもう見ていられないぐらいで…( ߹꒳߹ )
「どこまで昇れば幸せにーーー」の所、見せ方がすごく上手いですよね。
王妃なのに見せ場がなくて、それでも夫の立派な姿を見て感動する王妃と、女だからというだけで何一つ権利がないとするベルタンを並べる構成。
王妃付きという当時の平民出からは考えらほどの厚遇に恵まれながら、その環境にすら不満を感じているのですよ、ベルタンは。
かたや生まれた時から王家だったとはいえ、故郷を離れて外国を背負わなければならないながらも、夫の姿に涙できるぐらいには今ある幸せをきちんと感じ取れている王妃。
これは多分ベルタンの場合はパジェル様の件が相当のしかかっているからこその女の幸せの追求なのでしょうね…
そしてそれに対するレオナールの「俺も一緒に落ちてやるよ」がもう…もう!ヾノ。ÒдÓ)ノシ バンバン!!
「落ちてやる」ってなんだよ!
そんなん言えるの夫ぐらいじゃない!?
おっまえ、いつからベルタンの夫に!?
そのまま!
駆け落ち!
すればいいんじゃないかな!

アシスタントさんのマンガでもありましたが、磯見先生腰痛に悩まされているようで心配です…
確かハンターハンターの冨樫先生も日常生活が送れないぐらいの腰痛なんですよね…
職業病と言ってしまえばそれまでですが、非常に心配です(。•́ •̀。)