前も言いましたけど今やってるマハトの話めっちゃ面白いです。
私は基本このマンガはヒンメルが好きで読んでいたのですが、ヒンメルがこんなに長いこと出ない話でまさかこれ程の面白さを感じるとは思いませんでした。
いやフリーレンは元々面白いマンガでヒンメルが出なくとも面白さがあるから読み続けていましたが、マハトの話はヒンメルが出てきた時並というか。
で、何でこんなに面白いと思うんだろうなって思った時、とある掲示板で「マハトは寄生獣の田村玲子をちょっと思い出す」とおっしゃっている方が居て((꜆꜄ ˙꒳˙)꜆꜄꜆ソレソレソレソレソレソレソレソレソレソレソレソレってなりました。
もちろん「思い出す」というだけで田村玲子とは思想も目的も違うのですが、人間とは違う生き物が人間に興味を持って接するようになるという所が似ていて、そこにすごく惹かれたのかもしれないと思いました。
置き場所の関係上マンガは電子で買っているのですが、寄生獣だけは紙の方を売らずに残しているぐらい好きなマンガなので、そのマンガで一番好きなキャラを彷彿とさせるマハトに惹かれるのは必然なのかもしれません。
しかもマハトは田村玲子と違って分かり合えずに終わる可能性がある種族として出てきたのが面白いですね。
そしてそんなマハトの、人間で多分唯一の理解者がグリュックだった。
このマハトとグリュックの関係も堪らないのですよね〜
いつ寝首をかかれるかわからないのに、それでも従者として置き続けているのはマハトが知りたい事を理解できるまで教える為。
そこに友情だとか主従愛だとか仲間意識など一切ないのに、それでも相手への理解だけは誰よりもある。
その相手への理解だけで成り立つ関係をこれほど見事に描ける山田鐘人先生マジすごいです。
グリュックが支配の石環を付けたのも、マハトが理解したい感情を理解した時の為につけたとかかもしれませんね。
このマハトに理解させる役はフリーレン等では決して出来ないのがわかるのもいいです。
フリーレン等では魔族への憎しみが強すぎるので理解までには及ばないと思うのですよ。
その点グリュックは魔族への憎しみよりも人間への憎しみと、人間からの憎しみの方が大きいからこそ成り立つ関係なのではないでしょうか。
魔族が人間と外見は似ているのに中身は決定的に違う事を、収斂進化というリアルの現象を交えて説明するのも上手い。
今でもヒンメルとフリーレンのたどり着く先が気になって読んでいる勢ですが、魔族に対する興味もマハトの人間に対する興味並に出てきました。